杉田水脈総務大臣政務官のヘイトスピーチに抗議し、更迭を求めます

2022年12月8日

 

内閣総理大臣 岸田文雄様

総務大臣 松本剛明様

法務大臣 齋藤健様

法務省人権擁護局長 松下裕子様

内閣官房アイヌ総合政策室長 吉井浩様

 

アイヌ政策検討市民会議(代表 ジェフ・ゲーマン)

 

2022年11月30日の参議院予算委員会において、総務大臣政務官・杉田水脈氏が、2016年国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)会合参加者に対するヘイトスピーチを、現在にいたるまで自身のブログに残しつづけていることが明らかになりました。スイス・ジュネーブで開催されたこのCEDAW会合は、日本政府の女性差別撤廃政策をテーマとし、日本からもいわゆるマイノリティ女性たちを中心に多くが参加していましたが、杉田氏らは、会場からSNSを用いて、参加者たちを無断で撮影した映像とともにデマ・誹謗中傷・レイシズム(人種差別)に満ちたヘイトスピーチを発信・拡散しました。杉田氏の行為は、人権に対するあからさまな攻撃であり、当日の参加者にとどまらず、すべてのアイヌ、在日コリアン、外国籍住民、女性、LGBTといった人々の尊厳を著しく傷つけ、またレイシズムとたたかう世界中の人々を傷つけました。それは、差別の撤廃を目指すCEDAW、並びに国連の理念やその活動をないがしろにすることにもなりました。

杉田氏は、2022年12月2日の同予算委員会で、「内閣の一員として指示に従い、配慮を欠いた表現を反省し、傷ついた方々に謝罪し、表現を取り消す」と答弁しましたが、直接被害を受けたかんじんの人たちには、謝罪の意はまったく届いていません。またいったんネットに流れた情報は、容易には取り消せません。表面的なこの答弁のみで問題が解消されたとは、とうてい言えません。

杉田氏の行動が、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」(ヘイトスピーチ解消法・2016年)や、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法・2019年)に反していることは明らかです。にもかかわらず、11月30日の参議院予算委員会で、法務省としての見解を求められた人権擁護局長は「状況が分からないので判断できない」と答弁を拒否しました。政府自身もまた、上記の法律を無視して、人権に対する攻撃に荷担するのでしょうか。このような行動をする人物が、政府の要職である総務大臣政務官としての資格がないことは明白なのにもかかわらず、このまま要職に据え置くつもりなのでしょうか。

わたしたちアイヌ政策検討市民会議は、日本のアイヌ政策の問題点を広く市民社会で共有し、国や道主導から当事者アイヌの自決権に基づくものへと転換するための基盤、すなわち代替策をつくり、日本政府や国連の人権監視機関など国内外の関係諸機関に提示することを目的に活動しています。アイヌ民族も含めて、さまざまなマイノリティを貶め、攻撃する杉田政務官のヘイトスピーチと、それを容認・拡散し続ける政府のふるまいを、わたしたちは看過できません。このまま杉田氏を留任させておくことは、岸田文雄内閣がマイノリティを差別する政権であることを内外に示すことになると、わたしたちは憂慮しています。杉田氏に強く抗議するとともに、杉田氏を政府要職に起用しつづける岸田政権に抗議し、以下の項目について要請します。

 

  1. 政府は、杉田水脈総務大臣政務官の行動・発言が人種差別にあたることを確認してください。
  2. 政府は、杉田水脈総務大臣政務官の行動・発言が人種差別にあたることを本人自身に明確に認識させてください。
  3. 政府は、杉田水脈総務大臣政務官がヘイトスピーチの広範な被害者に対して直接謝罪する場を設定してください。
  4. 政府は、杉田水脈総務大臣政務官をただちに罷免してください。

 

アイヌ政策検討市民会議 連絡先 

〒060-0061 札幌市中央区南1条西5丁目 愛生舘ビル5F 501

さっぽろ自由学校「遊」気付

TEl:011-252-6752 FAX:011-252-6751 

syu@sapporoyu.org  

https://ainupolicy.jimdofree.com

 

【賛同団体】(順不同、2022年12月27日 現在)

 

少数民族懇談会/静内アイヌ協会/ラポロアイヌネイション/紋別アイヌ協会/エンチウ(樺太アイヌ)協会/平取アイヌ遺骨を考える会/市民外交センター/特定非営利活動法人 さっぽろ自由学校「遊」/北大開示文書研究会/過去と現在を考えるネットワーク北海道/The Centre for Environmental and Minority Policy Studies (CEMiPoS)/札幌市に人種差別撤廃条例をつくる市民会議/地域国際活動研究センター/パレスチナ連帯・札幌/札幌圏連帯労働組合/北海道パレスチナ医療奉仕団/ピープルズプラン研究所/市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)/北海道NGOネットワーク協議会/市民自治を創る会/地域史記録センター(在メキシコ)/カトリック札幌教区正義と平和協議会/北海道朝鮮学校を支える会/特定非営利活動法人 泉京・垂井(せんと・たるい)/I女性会議北海道/護憲ネットワーク北海道/朝鮮問題研究会/平和ってい~ね!ていね区民の会/プラットフォームなら/沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会/市民ひろばなら小草/いのちと平和を考える会/国際子ども権利センター(シーライツ)/日本ジャーナリスト会議北海道支部/名古屋NGOセンター政策提言委員会/さよなら原発なら県ネット/さよなら原発北葛の会/三石アイヌ協会/社団法人アイヌ力/オンネフチの会